AgroBox No.5(X線回折データ処理)
測定データを適切に処理
放射光施設にて測定したX線回折データの処理を行い、構造因子Fデータ(mtzファイル形式)をご提供します。
※AgroBox No.4で測定した回折データの処理のためのBoxです。
※AgroBox No.3~6を合わせてご購入することをお勧めします。
1. 自動データ処理および研究者による確認
測定したX線回折データは、各放射光施設に適した方法でのデータ処理が必要です。SPring-8ビームラインで取得したデータの処理は、自動データ処理ソフトウェアKAMO(ZOOシステム内)を利用します。高エネルギー加速器研究機構Photon Factory(KEK/PF)にて取得したデータは、PReMoに内蔵された自動データ処理ソフトウェアを用いてX線回折データの自動処理を行います。得られた結晶学的パラメーター統計値を当社研究者がチェックし、適切な空間群・分解能での処理結果をご提供します。
XDS、CCP4を用いたX線回折像のデータ処理
2. マニュアルデータ処理(無料オプション)
各ビームラインに搭載された自動処理ではうまく処理できない難しい結晶の場合や、さらに高度な処理が必要な場合、XDS、Xia2等のX線回折データ処理ソフトウェアを利用し、回折データの選択、同サンプルデータのマージなど、当社研究者によるマニュアル処理を行います。これにより最も統計値が優れた構造因子Fデータをご提供することが可能です。
マニュアルデータ処理が必要な結晶かどうかは実際に測定してみるまで分かりません。そのため、マニュアルデータ処理が必要になっても、追加料金は必要ございません。
AgroBox No.5 サービス内容
基本Box(結晶測定32個分まで)【1box単位必要】
AgroBox No.4にて測定した結晶32個分まで(Uni-Puck 2個分)についてデータ処理を実施し、得られた構造因子データをご提供します。結晶32個分までは、すべて基本Box内でデータ処理します(回折点が現れなかったデータ処理不能な結晶についても1個にカウントされます)。
追加Box A (結晶最大16個まで) 【0.5box単位必要】
基本Boxと同様のサービス内容で、結晶16個の追加データ処理を行います。※結晶の準備および測定のためにAgroBox No.3、AgroBox No.4の追加Boxも同数ご購入下さい
ご用意いただくもの:
・特に必要ございません(本Boxは、AgroBox No.4をご利用いただいた方限定です)。
納品物:
・X線回折データ処理のレポート
・構造因子データ(mtz形式)
・回折データ処理のログ等全ファイル