1. AgroBox:タンパク質構造解析の実験をパッケージ化
スタンダードなタンパク質のX線結晶構造解析の作業をパッケージ化(受託サービス)
AgroBoxは、定められたプロトコールに従って実験作業を進め、データを返送いたします。実験に用いる手法は、当社が自社創農薬用に行っている構造解析の最も成功率の高い方法になります。AgroBoxは定額料金で、ご要望が多い解析目的に合わせたセット(BoxSet)も用意しているため、お客様の煩雑なお手続きが不要となります。また、AgroBoxは、個別Box(作業内容)ごとに分割されており、ポジティブな結果が得られない場合は途中で中止することも可能です。そのため、お客様は必要なサンプルを当社に送るだけで構造解析が手軽に始められます。
構造生物学者を雑用から解放
AgroBoxは、当社の構造生物学者が日々悩まされ、効率化してきた書類仕事やルーチンワークのノウハウの塊です。タンパク質構造解析のために必要な作業として、放射光施設への課題申請、ビームタイムの確保、測定日に合わせた実験スケジュール調整など、専門家でなければできない煩雑な仕事が山ほどあります。これら作業が、本来の仕事であるクリエイティブな研究活動への専念を難しくしています。AgroBoxならサンプルを送るだけ。煩雑な仕事は当社にお任せください。AgroBoxは、煩わしい書類仕事やルーチンワークから構造生物学者を解放します。
知財はすべてお客様に帰属
AgroBoxは、あらかじめ定められたプロトコールに従い、作業を行うサービスになります。そのため、当社が知財を主張することはなく、得られた成果は、お客様に帰属します。
※注:タンパク質立体構造情報そのものは単なるデータであるため、特許法上の発明に該当しないとの見解が日・米・欧の三極特許当局から出ております。
国内で完結(測定には一部海外放射光を利用します)
AgroBoxでご提供する作業は、一部測定を除き、すべて日本国内で実施しています。構造解析を行うCRO(受託会社)は海外にも存在しますが、海外CROとのやり取りには、サンプル受渡しの困難さ、言語の壁、時差によるオンラインミーティングの難しさ、情報漏洩の懸念、為替変動リスクなど様々な困難があります。AgroBoxをご利用いただければ、すべての作業が国内で完結します。実験作業は、千葉県柏市の当社ラボおよび当社が直接契約している国内外放射光施設(兵庫県SPring-8、茨城県つくば市高エネルギー加速器研究機構Photon Factory(KEK/PF)、愛知県AichiSR、スイスSwiss Light Source(SLS)*)を利用します。そのため、サンプルやデータ受け渡しが迅速に可能です。
※当社はSLSと正規サービスプロバイダー契約をしています。
決して安くはないかもしれません
AgroBoxは、タンパク質構造解析の最安価格ではないでしょう。しかし、データの質、早さ、そして手続きの簡便さには自信があります。お客様の手間が最小限になるように設計しておりますので、浮いた時間でよりクリエイティブな仕事に専念していただけます。初回利用は、大幅割引が適用となりますので、ぜひ1度お試しください。