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アグロデザイン・スタジオの
タンパク質構造解析実績
構造解析実績 (自社創農薬用)
【X線結晶構造解析】
期間:2022年4月~2023年3月
測定時間:334時間
(別途PFで229枚のin situプレート測定)
Pin数(結晶数):2219本
新規構造:163(変異体、ligand違い含む)
最高分解能:0.83Å(SP8 BL41XU)
使用施設:SPring-8、KEK/PF、AichiSR
【クライオ電子顕微鏡構造解析】
期間:2022年4月~2023年3月
構造決定数:2
最高分解能:1.7Å(岡崎生理研TITAN Krios G4)
使用施設:岡崎生理研、KEK、SPring-8
年間通じて迅速な測定を実施
豊富なビームタイム
当社は自社創農薬のために放射光施設での豊富なビームタイム(測定時間)を利用してきました。国内放射光施設のSPring-8および高エネルギー加速器研究機構Photon Factory (KEK/PF)のビームタイムを週に1度以上のペース(年間300時間以上)確保しているため、迅速にデータ収集を行えることが当社の強みの一つです。
加えて、あいちシンクロトロン光センター(AichiSR)の十分な利用実績があるとともに、2023年6月より欧州の放射光施設Swiss Light Source(SLS)と年間176時間程度のビームタイム利用契約(正規サービスプロバイダー契約含む)を締結しております。これにより、SPring-8とKEK/PFの夏季・春季運転停止期間でもAichiSRまたはSLSでの測定が可能です。
さらに当社ではAgroBox用(受託サンプル)の測定だけではなく、自社創農薬用にも多くのビームタイムを確保しています。そのため、柔軟なビームタイム分配が可能となり、測定スケジュールの変更や急な測定需要増などのニーズにも柔軟にご対応可能です。当社では様々な測定プランを通じて、お客様のご要望にお応えします。
経験豊富な構造生物学者
豊富な構造解析の実績とノウハウ
当社にはX線結晶構造解析、クライオ電顕解析、溶液NMR解析、構造バイオインフォマティクスを専門とする構造生物学研究者7名(全員関連分野の博士号取得)が在籍しております。当社研究者は、アカデミア(大学など)在籍時だけでも、合計で200以上の構造解析に関わっており、多岐に渡るタンパク質の結晶構造解析のノウハウを有しております。
また、各放射光施設とは共同研究も盛んに行っております(2022年結晶学会口頭発表、2022年日本生化学会シンポジウム講演など)。さらに当社研究者には、放射光施設(KEK/PF)での研究経験を有する者も複数在籍しております。
こうした豊富な実績とノウハウにより、X線結晶構造解析のあらゆるトラブルシューティングに対応することが可能です。
さらに当社の特徴として、農薬(分子標的農薬)の自社創薬を構造ベース創薬手法(SBDD)で行っていることがあげられます。医薬も農薬もSBDDにおいて同様なことが実施されるため、自社創農薬の経験をもとに、創薬に適した構造解析の方法をご提案できます。